13 『恋人繋ぎ、しよ!』
「う、うん」
手のひらが重なる。
私が指を絡めると、マーボ君も応えてくれた。
『ここでいっか』
テキトーなゲーセンに行くと、 お気に入りのプリ機があった。
『ね、ここにしよ!』
「おっけー!」
私が100円を入れようとすると、マーボ君に止められた。
「オレ、金持ちだから!」
『あ、そうだったね』
3,2,1…… ―――パシャ!
『次は最後だから〜』
3,2,1……
『ぎゅ!』
「!?え、ちょ、名前ちゃん?」
抱きついて、パシャ。
『あはは、驚きすぎ〜、ラクガキしよ』
「普通驚くっしょ!」
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