09 我ながら運動神経はいい。 バッティングセンターにもよく来るし。 「んじゃ、名前ちゃんは速さ遅めね!」 『ありがと〜!』 そして、1球目……、と思ったら。 「ササヤンくん帰って来ました〜!」 『「「え!」」』 タイミングよくササヤン君が。 「……あ、苗字さんごめん。」 『え!?あ、あ!ほんとだ!』 すると、マーボ君が意地悪を言い始めた。 「さっきのもカウントするから!」 『マーボ君の意地悪〜!』 だって、そうすると絶対私の負け。 マーボ君は3球とも打ってるから。 「はいはい、オレとデートね〜」 「マーボずりぃぞ!」 『ちょ、なしだって〜』 でも、マーボ君は私の腕をひっぱった。 [ top ] |