メリークリスマス! 『ふぁあ…』 「ナマエ!朝よ!」 『ああ、リリー、おはよう…』 眠い目を擦りながらあたりを見回すと、 プレゼントの山があった。 その中の真ん中あたりにごそごそと 手を突っ込んでラッピングされた箱を 引っ張り出すと、母から。 「あら、ナマエのお母さん素敵ね」 『…かわいい…!』 かわいいドレスに喜ぶ。 この調子で次々見ていると、最後の箱になった。 『お…ってことは』 「愛しの彼氏からね、ふふふ」 『愛しの彼氏!?気持ち悪い!』 箱を開けると一枚の紙切れ。 『談話室で…ってなにそれ!?』 「あら、ロマンチックじゃない」 急いで身支度をして談話室まで走る。 すると、そこにはいつも通りの顔をした 仕掛人が…もちろんジェームズも。 『ジェームズ!』 「やあ、愛しのナマエ!積極的だ…」 『なんなのこの紙切れ』 紙をジェームズに見せると、ジェームズは笑った。 『ロマンチックだと思わないかい?』 「ナルシストだからこそ思いつくのか…」 『君もじゃないか』 確かに私もプレゼントは談話室で渡そうと思っていた。 でもこんな紙入れてない! 『って、そんなことより…』 「分かってるよ…これ」 微笑んで、ジェームズは杖を一振りした。 ![]() (…バラとか、クサい) (とかいいながら喜んでるんだろう?) (うるさい!) あとがき ジェームズだから許される |