[理佐]



朝いつも通りに起きていつも通りに準備して隣の家へ。
毎朝この時間に縁側で金魚に餌をあげてるおじいちゃんに声をかけ、そのまま家にあげてもらう。

「おはようございまーす!お邪魔しまーす!」

『理佐おはよー。まだ優、寝てる。』

「はーい。」


ご飯を食べてる友香ちゃんに声をかけ二階に向かい優の部屋に勢いよく入る。
朝の弱い優を毎朝迎えに来るのが日課になってて起きてる時と起きてない時があるんだけど、まあだいたい起きてない。


「優、起きてー?」

『んー』

「遅刻するから早くー!」

『りっちゃん…おはよ…』


りっちゃん呼び。寝ぼけてる証拠。
まあまあ強く揺すり起こすとゆっくり目を開けこっちをみて笑う優。


『起きてるってー』

「早く準備して。置いてくよ。」

『やーだー』



のそのそと制服に着替え始める優。
うちの学校は制服がスカートとパンツの2種類で優はパンツを履いてる。
制服を着るとピシッとなってカッコよく見えるんだよなあ。
絶対言わないけど。


『理佐、ネクタイ。』

「はいはい。いい加減自分でできるようにしたら?」

『できるよ。』

「は?できるの?じゃあ自分でやりなよ。」

『でも理佐にやってもらわないと1日始まった気がしないんだよねえ。』


ネクタイを結んであげると今日もありがとうってくしゃっと笑ってる。
私はこの笑顔を見るためにこれからも結び続けるんだろうなあ。









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