[七瀬]
乃木坂工事中の収録で餅つきをさせてもらえることに。
設楽『じゃあ、西野!いこうか!』
「頑張ります!」
日村『目標もちゃんと言ってね?』
「わかりました!」
設楽『じゃあどうぞ!』
「優とルームシェアできますように!」
3回ほど餅をついて満足していると設楽さんにもちろん突っ込まれる。
設楽『待って待って。鈴木と一緒に住みたいの?』
「はい!一緒に住もうって何回言っても断られるんです。」
設楽『鈴木これは本当の話?』
『ふふっ そうですね… 本当ですね。』
設楽『西野はなんで一緒に住みたいの?』
「えっと… 好きだからです…」
日村『そっか!グループ内恋愛はOKなんですね!』
「あと、優の家広いんですよ!」
隣のまいやんにつられて一緒にすごい笑ってる優。
断る理由は何なの?って聞かれて、んーと悩んでる。
ななが聞きたいのもこの先の言葉。
いつも無理とか嫌だとかしか言われなくて具体的な理由は教えてくれない。
『理由ですかー?一緒に住むと七瀬の事好きになっちゃいそうなんで…』
設楽『ええー!何だよそれ!もう付き合っちゃえよ!』
『違います!違います!好きになっちゃいそうです!』
みんなにも冷やかされて真っ赤になってる優。
何あれめっちゃ可愛いんやけど…
収録が終わり優が着替え終わり楽屋を出て行ったのを見て急いで追いかける。
「優!待って!」
『ん?どうした?』
「今日泊まりに行ってもいい?」
『明日朝から撮影じゃなかったの?』
「雨やから延期。」
実は一緒に住むどころかお泊りもいつも全然してくれない。
ダメ元だったしあんまり期待はしてなかったけど、じゃあいいよってニコニコしながら答えてくれた。
『七瀬?行かないの?』
「行く行く!」
びっくりして立ち止まっていたから優に呼ばれてはっとなる。
家に着くと座っててーって言って暖房をつけてくれたりお風呂の準備してくれたり、気をつかってくれてパジャマまで貸してくれた。
「ふふっ」
『何笑ってんの?』
「優のやからトレーナーでかいねん。」
『小さいやつのほうがよかった?』
「ううん。これでええよ。」
優がお風呂入ってる間にテレビを見て携帯をいじったり。
短い髪の毛をワシャワシャと拭きながら、リビングに戻ってきた優。
「ここ座って?乾かす。」
『自分でやれるよ?』
「なながやりたいねん。」
じゃあお願いしますと大人しく前に座ってくれて髪の毛を乾かしてあげる。
終わったよと言うとくるっとこっちを向いて座り直す優につられて、ななも姿勢を正す。
『これ、お年玉っていうかなんというか…』
そう言って右手を取られて手のひらに乗せられたのは1つの鍵。
もしかしてこれって…
『一緒に住もう?』
「え?」
『一緒に住むと今よりもっと好きになっちゃうんじゃないかって怖くてなかなかうなずけなくて… もし、七瀬が今日収録で言ってた事が本気なら受け取ってほしい。』
「嘘つかへん。好きやで。」
優に飛びかかるように抱きつくとバランスを崩し、そのまま倒れ込んでしまいなな押し倒す態勢になってしまった。
『うわー、七瀬大胆。』
「い、いや、今のは…」
弁解する暇もなくすぐに首の後ろに手を回しグッと引き寄せられ、優によって唇が塞がれた。
少しして離れた優を見ると、ニヤっと笑い瞬く間にベッドの上に移動させられ、目に映るのは優と優越しに見える天井だけ。
『消す?』
そう言って人差し指を上に向けて聞いてきた優の言葉に頷き、それが消えたのを合図にたくさん、たくさん愛し合った。