*3

俺が落ち着くまで、シズちゃんが背中を撫でてくれた。
こんな俺は誰にも見せられない。

「ダサい。非常にダサい」
「なんで?」
「シズちゃんなんかに慰められてる」
「なんかってなんだよ」
「慰めるのは俺なのに」
「あ?」
「人を傷つけて、傷ついたシズちゃんの心を慰めてたんだよ、今まで」
「あー…そういうことか。テメェはまどろっこしいな」
「はは。6年かかって、やっと分かった?」
「おう。テメェがどんだけ俺を好きか分かったよ」
「はぁ?なにそれ。調子乗んないでよ。シズちゃんの為じゃないから」
「じゃ、なんだよ」
「シズちゃんが好きな俺の為」
「馬鹿じゃねぇの」
「恋は人を馬鹿にするんだよ」
「んじゃずっと馬鹿でいろ」
強く抱き締められて折れた鎖骨が痛かったけど我慢した。

「シズちゃん、しようよ」
「駄目だ。寝ろ」
「なんで!やっと両想いになったのに」
「だからだ。怪我治ったらな」
「コレ、どーすんの?」
シズちゃんのペニスを掴む。
「トイレ貸して」
「やだ。抜いてあげる」
「チッ」
向かい合って俺の足の下にシズちゃんが足を通す。
「抜くだけだかんな」
「うん」

お互いのペニスを掴んで上下に扱く。
「はは。変態だな、俺達」
傷口を舐められた俺も、舐めたシズちゃんもギンギンに勃ってる。
「お似合いってことだろ」
事も無げに言うシズちゃんだけど、両想いってのはムチャクチャ恥ずかしいな。
「う、ん‥っふ」
シズちゃんが激しく手を動かして、前のめりになった。悔しいから俺も睾丸を揉みながら上下に擦る。
「っ‥」
シズちゃんの顔がすぐそばにあって息遣いが聞こえる。掠れる声が色っぽくて腰のあたりがゾワゾワした。
「ひゃぁ!!」
いきなりシズちゃんが俺の耳を舐めてくる。
甘噛みされたり穴に舌を差し込まれて、ペニスがビクビク震えた。
シズちゃんが更に深く腰を進めて、自分のと俺のペニスをまとめて扱く。
「んあっ‥シ、ズちゃ、の、こす‥れ、る」
「はっ…ヤベェな、コレ」
ヌチュヌチュと厭らしい音をたてるペニス同士が絡むのが気持ち良くて腰が動く。
「ふぁ!イ、きそ」
肩に頭を押し付けて耐える。
「あぁ…一緒にな」
激しく擦りあげて迫る射精感に頭を振る。
「んんっ‥ふ、ぅ‥」
膨張したペニスの根元を少し強めに押さえてシズちゃんと同時に射精した。



シャワーを浴びたシズちゃんが熱いタオルで身体を拭いてくれて、布団に入った。
頭がガンガンして本格的に熱が上がったみたい。
「結局ムリさせちまったな」
「俺が望んだんだよ。ねぇ…」
シズちゃんの袖を引っぱる。
「おう」
俺の意図を汲んだシズちゃんが布団に入ってきた。
あったかい。
布団の上から寝かしつけるようにポンポンされて、もっとシズちゃんの体温を味わいたいのに怪我と疲労で閉じる瞼を止めることは出来ない。

「おやすみ」

シズちゃんの声が遠くに聞こえて深い眠りについた。



臨也が乙女すぎた
何が言いたいかというと、シズイザは暴力あっての愛、愛あっての暴力と言うことで…





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