信者やだ | ナノ

あとがき

『信者やだ』を書き始めたのは2016年の秋ごろで、そのころ、わたしはいよいよ就職活動の準備をしなくちゃ、というころで、なので将来やら人生やらについていっちょまえに考えることが多くなりました。だからこそ、こういった話が仕上がったんだと思います。
自分たちが生まれたときから出来上がっている、あらかじめ決まっている社会のシステムがあって、そのなかでどうやって生きていくか、どうしなやかに自分を曲げながら、我を通していくか、そんなお話でした。

落ちました。って言いすぎてもはやネタ(ネタではないです)
また落選しました! でも、でも! 電撃大賞三次落選でした。倍率などの数字を加味すれば、一番結果の出せた投稿だと思っています。私自身、「これで受賞したい!」と思った自信作でした。
ですから、これだけ書き上げてもわたしは小説家になれないのか、と正直、傷心気味です……。
はじめて投稿したときから五年が過ぎ去ろうとしています。高校生の小娘だったわたしが、来年度には社会人になります。時間もなくなるでしょうし、コンスタントに話を書くことは難しくなると思います。そういう意味でも、是非ここで受賞したかったのですが、やはり、厳しい世界ですね。
わたしの書く物語は全て「こういうのを待ってた!(私が)」みたいな代物なのですが、それと同じくらい、近頃は、「届いて」と思いながら書くようになりました。わたしの感じたものを少しでも多くのひとに、少しでも強く、届いてほしい。心を動かしたい。なにかを感じてもらいたい。そんな思いで書いています。もう自分のことしか考えないような話は書けなくなって、ずっとずっと悩みながら、楽しくないことも増えながら、話を書いています。
と、こんなことをべらべら話しておりますが、小説を書くことに悲壮感を覚え始めたとか、小説家になるのを諦めたとかでは全然ないです。もうこれっぽっちも諦める気はないです。ただ、この『信者やだ/死んじゃやだ』を読んでくださったひとの心を少しでも動かせていれていればな、と願っています。

来世でも書き続けていたいくらい、話を紡ぐことが大好きなわたしです。これからも投稿がんばります。あと、評価シートが返ってきたら舐めまわすように確認して次に活かします!!!!
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました!




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