Happy Birthday Eve 2
ブーブー…
携帯が震えた。こっそり見てみるとセルティさんから。
【ケーキ 準備 プレゼント 完了】の12文字。
私はおもむろにくしゃみをした、そして思いきり体を震わせた。ガクブル。
それを見た静雄は焦り出す。そして言った
「お前馬鹿だろ」
「うん!もう馬鹿でいいから早く帰ろう!」
「おう。とっとと自分家へ帰れ」
「よーし、静雄ん家に帰るぞ!」
「お前の家は渋谷だろうが!!何で俺ん家なんだよ!」
「まあまあいいではないですか!レッツゴー!!」
扉を開けるとセルティさんがクラッカーをパーン!としてお出迎えしてくれた。
そしていっつもセルティさんが使っているピコピコするちっちゃいパソコンみたいなおっきい携帯みたいなやつに『お帰り。そしておめでとう!』と少し大き目の文字でお出迎えしてくれた。
「?何のことだ?」
「今日静雄の誕生日でしょ?!頑張ったの!セルティさんと2人で色々!!」
「…今日?」
「?うん、今日」
「………俺の誕生日…明日だけど」
「……………、えっ?!」
『そ、そんな馬鹿な!名前ちゃんが言ってたぞ、静雄の誕生日に休暇を入れてもらったって!』
「…あ、私…誕生日27日って勘違いしてたかも……27日絶対休暇にしてあげてくださいって土下座したかも…」
『ええ?!』
「……」
『…、……』
「……」
3人は玄関にて呆然と立ち尽くすハメになった。
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