素敵で無敵な情報屋様 1
ピンポーン
インターホンが室内に鳴り響いた。
「はーい!」
ドタドタと玄関に向う名前の背中を見送ってテレビに視線を移す。
珍しくニュースを見ていた。名前が好きらしい。
以外と情報関係好きだよな、とか思いながらいい休日だと実感する。
玄関から戻って来た名前は無駄にでかい箱を抱えていた。
「だ、大丈夫か」
「前が見えませんが無事です」
「いや、無事なのは分かるけどよ」
「無駄にでかくて思いっすですよ静雄さん」
「いいから貸せ」
名前の腕いっぱいに抱えられている箱を奪うような形で持つと「頼もしいですね!」だの「流石ブクロの自動喧嘩人形さんですね!」だのと多少興奮気味に言ってきた。
自動喧嘩人形は関係ねえだろ。と思いつつも、とりあえず「まあな」と返した。
「誰からですか?」
「見てねえのかよ」
「私宛てだそうですよ!びっくり仰天ですね」
「新羅とかから、か………。………、…………………………」
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