繋がらない 4


流石にこれはないだろうともう一回かけ直す。
繋がらない。何度も何度も『この電話は現在使われておりません』…。
一体どう言うことですか!



「あ?アンタさっきの…」



そう言って声をかけて来たのはコンビニで会った金髪バーテン服のお兄さんだった。
あまりにわけの分からない状況が続いて混乱していた私はそのお兄さんに泣きついた。
別に飛び込んで抱き付いたわけじゃないけども、「家がなくなってるんです!どうしてだと思いますか?!」と半泣きでお兄さんに近付くと、お兄さんは困ったように「し、知らねえ…」と言った。

ですよね!



「と、とりあえずただ事じゃねえみたいだし、上がるか…?」


そう言って私が住んでいたマンションがあった場所に建っているアパートを指差す。
こちらの住人だったんですか…!
お言葉に甘えて、お家に上げてもらった。


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