*人物が多過ぎるので、分かりやすく名前表示します。






「あの、皆さん?なんでコッチににじり寄って来るの?
 私、なんかした…?」

アリ「いえ、されてません、むしろ何かしてほし――ゲフンゲフン」

「ちょい、なにか物騒な言葉が聞こえかけたぞ、アリサ」


ツ「気のせいだ」

「きょうか…」ツ「気のせいだ」


「(…………)」


サ「大丈夫よ、」

「サクヤさん」


サ「ただね、キミにすこーしだけ、手伝って欲しいことがあって……」


カ「い、痛くはありませんよ?その、本当に……たぶん」


「なに、その不安になる言い方!何するつもりなのお宅ら!?」

ヒ「わたし、気づいたんです」


「……?」


ヒ「あなたがゴッドイーターとしてアナグラに来てから約1年と少し経ちましたが、その間一切、あなたが衣装を変えていないということに……」



「(ああ、装備強化に力いれすぎて、服装のことすっかり忘れてたわ)うん」


アリ「しかし、それは女性、しかも可愛らしい女性が、可愛い服を着ていないというのはオカシイんです!だからあなたは、もっと可愛い服を着るべきだと思います!!」

ジ「女性はみんな、直ぐに服装変えるけれど、あなたはしなかったもの。気に入る物がないんじゃないかって、リッカが悩んでたのよ」


「(ジーナさん、ナイスフォローだな…)それは、リッカに申し訳ないことしちゃったな……」


ツ「本当に、そう思っているのか?」

「え…?あ、当たり前じゃないですか」


ツ「そうか、なら――」



リ「これ、着てもらうからね!」


「!!?Σ(゚д゚lll)」


リ「女性陣で決めた、キミに着て欲しい服だよ。少し多くなちゃったけど、まあ着れるでしょ?」

「いやいやいや、多すぎだから!アネットと二人で持ってるけど、持ちきれてないよソレ?!」

アネ「せ、先輩……」

「ほら!アネット、無理して持たなくてい――」
アネ「わたし、先輩には猫耳を付けて欲しいです!」

アリ「いえ、先にうさみみです!」


「(私には随分と強かな後輩ができたみたいだ)」


リ「まあ着てもらう順番は後でジャンケンするとして――着てくれるよね?」

「え?!いや、これはちょーっとしんどいかと…」


サ「さっき、キミは“リッカちゃんに申し訳ないと思っている”と、言ったわよね?」

「?はい」



ツ「反省は、態度で示せ」



「……(ハメられてた!)」


ヒ「ご試着は、こちらでお願いします」


「ま、待ってよ!ここ、ロビーじゃん!男性陣が帰ってきたらどうするの?!」

カ「あ、それは大丈夫ですよ」

「なんで?!私だからってこと?!」


ヒ「彼らは今、任務中です」


「――はい…?」



ツ「野郎共には、ハンニバル2体、スサノオ3体、アルダノーヴァ2体、ヴィーナス1体、カリギュラ1体を喰わせに行かせた」


「( ;∀;)(“逝かせた”んじゃないのか、ソレ)」

ツ「抜かりはない」



アリ「さっ、着替えましょう!」

「……ハイ、(生きて帰って来ておくれ、みんな……)」

















女性陣がその気になれば、男性陣なんて一捻りなんだと思う。

普段敬語何ソレなソマさんでも、この時の女性陣の気迫に押されて思わず「ハイ」とか返事してたら尚面白い\(^ω^)/


2014.7.01 / back



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