悪魔

無事にシンガポールに着いた一行。少女とはここで別れることになっている。しかし、少女はジョースター一行から、少し離れて着いて来る。

「おい、親父さんに会いに行くんじゃあないのか?」
「俺たちにくっついてないで、早く行けばぁ。」
「フン、5日後おち合うんだよ!どこ歩こうがあたいのかってだろ。てめーらのさしずはいらねーよ。」

そう言った少女は、チラ、と承太郎を見る。少女を見ていた春乃妹は、少女が承太郎を見ていたことに首を傾げた。そして、

『…もやもや…する…?』
「…春乃妹?どうかしたのか?」
『…何でもないよ、ポルナレフ…。』

春乃妹は少し、胸がもやもやとした。

「あの子、われわれといると危険だぞ。」
「しかし、お金がないんじゃあないのかな。」
「しょうがない、ホテル代を面倒みてやるか。ポルナレフ、彼女のプライドを傷つけんよう、つれて来てくれ。」
「おい!貧乏なんだろ?めぐんでやるからついて来な!」
『…ポルナレフ…、』
「ん?」
『彼女に…失礼…。』
「そうか?」
『…多分…。』

それから、少女を連れて近くのホテルに泊まることに…。そして、これからのエジプトに向けての進路を決めることになった。

「春乃妹ちゃんは、彼女と同じ部屋でもいいかい?」
『…お兄ちゃんは…?』
「僕は承太郎と同じ部屋だよ。大丈夫、隣の部屋だからすぐに会えるさ。」
『…うん…。』
「やれやれだぜ…。」
「君も、同じ部屋なら女性同士の方が安心じゃろう?いいかな?」
「うん。」

こうして、ジョセフとアヴドゥル、承太郎と花京院、春乃妹と少女の二人一組ずつと、ポルナレフが一人で宿泊することになった。

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