DIOを撃つ!?の巻

DIOは目の前に立ったマリアの腕を引き寄せ、自分の脚に座らせた。マリアはくすりと笑い、DIOの首に腕を回す。

「もう、DIOったら、甘えたさんね。」
「なかなかおれの元に来ないからな。」
「…嫉妬?」
「…このDIOに限って、そのような事はない。」
「そう。ね、私が春乃妹さんにかまってるの、もう聞いているんじゃあない?」
「…ああ…。なにが目的だ。」
「んー…、そうね、お友達になりたかったの。」
「…友達?」
「そ。だって、そうすれば、向こうの情報を聞きだせるでしょう?」

DIOはマリアの髪を指に巻いて弄ぶ。

「それに、マリアさんったら、昔の私にそっくりなんだもの…。DIOが気に入った理由がわかって、ちょっと嫉妬しちゃったわ。」

マリアはDIOにキスをした。DIOもそれを受け入れ、二人は激しいキスを交わす。唇が離れると、DIOはマリアを抱きしめた。

「…そろそろ腹が減ったのではないか?」
「そうね…。お腹の子のためにも、しっかり食事をとらなくちゃ…。…貰ってもいい…?」
「かまわん。」

マリアはDIOの首筋に噛みついた。人間の血を飲むことを嫌うマリアだったが、生きるためにはどうしても血を飲まなくてはならない。そのため、マリアはDIOの血を飲んで生活していた。

「…ッ、」
「ん…、」

マリアがDIOの首筋から口を放す。

「ふぅ…、」

マリアが口元を指で拭き取ろうとすると、DIOがすかさずその手を掴み、マリアの唇を舐め上げた。

「フン、」
「…もう、」

マリアは微笑んで立ち上がる。

「…もう行くのか。」
「春乃妹さんのご飯を、テレンスに作って貰ってるの。冷めないうちに食べさせなくちゃ。また来るわ。」

マリアがDIOの頬にキスをする。DIOもマリアの頬にキスを返した。マリアはDIOの部屋を後にした。

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