女教皇

いざ海に逃げようと皆がレギュレーターを咥えた時だ。ジョセフのジェスチャーに皆がOKと答えたかと思われたが、ポルナレフは一人手を振った。

「ウンガーッ!」

女教皇がポルナレフのレギュレーターに化けていたのだ。ポルナレフの口の中に潜って行く女教皇。

「やばいぜ、この部屋を排水しろッ!」
「もう遅いッ!やつめ!この時をねらっていたのか!!」
「しっ、しまったッ!」
「ポルナレフの体内へ入って行ったぞッ!くっ、くいやぶられるぞッ!ど…、どうするッ!」
「隠者の紫ッ!」
「法皇の緑!」

ジョセフと花京院が、ポルナレフの鼻の穴からスタンドを侵入させた。

「喉の奥へ行く前に捕まえたぞッ!花京院!」
「ボクもですッ!変身する前に吐き出させるのだッ!」

二人はスタンドで女教皇を引っ張り出した。

「やったッ!」
「いや、倒したわけではないッ!別の物に変身するぞ、」
「水中銃に変身したッ!早く脱出しろッ!」

一行はぎりぎりで潜水艦から脱出した。

「だ…、だいじょうぶだ、OK…。助かったぜ、ありがとうよ。」

一行は海底に沿って泳いでいく。承太郎は宣言通り、春乃妹のボンベを掴み、軽く引きながら泳いだ。

「おい、平気か。」
『…うん、ありがとう…。』
「……、」

暫く泳いでいると、海底トンネルと思われる穴を見つけた一行。しかし、驚いたことに一行は海底に飲み込まれた。

「こ…、この海底に化けていたッ!こ…、こんなにでかくッ!」
「うわあーーッ!」

[ 92/134 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]

涙の壺



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -