円堂守
「名前ー!」
『おや、円堂』
「トリックオアトリート!って、なんで風丸のジャージ着てんだ?」
『はい、円堂の分。ジャージは風丸が貸してくれたんだ。ノースリーブだから寒くてね』
「サンキュー!確かにこの季節にノースリーブは寒いよなー」
『円堂は寒いの平気?』
「部活中はな!体動かすし、キーパーは長袖だから。でも登下校とかは普通に寒いぜ?まぁ、他の奴らほど着込んだりはしないけどさ」
『やっぱり筋肉があるからかな…』
「それもあるんじゃねーかな。俺が基本動き回ってるってのもあるんだろうけど」
『筋肉、か…(あるつもりなんだけれど)』
「名前は寒いの苦手なのか?」
『まぁ、うん』
「女子って多いよな、秋達も苦手って言ってたぜ」
『女子は筋肉つきにくいし、男子の方が代謝は良いしね』
「あ、だよな!」
『性別の壁か…(実力云々ならなんとかなるけど、こればっかりはな…)高いな…』
「名前はそのままで良いと思うぞ?」
『え?』
「なんつーか、守ってやりたいって思うんだよな」
『守ってやりたい、か(守って貰うほど、弱くないんだけれど)』
「苦手なのが少しくらいあったほうがいいんじゃねーかなって、最近思うし」
『…円堂…』
「だからさ、名前はそのままが一番なんだって!俺も今のお前が大好きなんだからさ!」
『ふふ、ありがとう』
「おう!」
『しかし、まさか円堂の口からあんな哲学者みたいな言葉が出てくるとは思わなかったよ』
「うーん…まぁ、俺も成長したって事だよな」がさがさ
『…なかなかのお調子者だね、君』
「ほーは?」もふもふ
『まぁ、円堂らしくて良いんじゃないかな』
「へへっ、サンキュー」
愛すべきキャプテンへ!
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