〜〜♪
臨也の携帯の着信音が鳴り響く。
臨也は「ちょっと席をたたせてもらうよ」といって違う部屋にうつってなにやら話しごとをしているようだ。――…まあ、どうせろくでもない電話なんだろうけど。
ほんの5分ほどして臨也が飄々とした顔で帰ってくる。
「よし、じゃあ桃鉄しようか」
「…え、どうしたの臨也。ゲームとかするタイプじゃないじゃん」
「それは偏見だなぁ。俺はゲームとか嫌いじゃないよ」
「……まあ、別にいいけど」
そういいながらディスクを差し替えてゲームを始める。臨也は隣で「あー、楽しみだなぁ!楽しみだなぁ!」とコントローラーを片手に何やらはしゃいでいるもよう。
…この楽しみだなぁ、という言葉はゲームに対してではないというのはなんとなく分かる。
臨也は一体何をたくらんでいるのだろうか。まあ、私に害がないならいっか。
その考えが甘かったなんて、そのときの私には分からなかった。
END.