夏だ!海だ!化異創作だ!


 どこまでも広がる鮮やかな空とエメラルドグリーンの海が作る美しいグラデーションが白い砂浜のキャンバスの奥にどこまでも広がる。振り返れば豊かな緑と穏やかに佇む一軒の洋館だけが存在していた。
そんな美しい真夏の景色を広げるここは巫林の実家が所有する孤島にある別荘なのだ。そんな金持ちの象徴の様な場所に居るのは五人の高校生達。一人は所有者の娘である巫林、残りはその友人の高木、佐藤、神凪、松原のいつもの五人だ。

 「暑いね」
「本当に暑いね」
広げられたビーチパラソルの下で女子達を待つ佐藤、松原の野郎二人はジリジリと揺れる白い砂浜を見つめていた。
「...それにしても皆遅いね、佐藤くんどうする?先に遊ぶ?」
松原はそう言うと紫の瞳を緩やかに細め光の反射する海を見つめる。確かにここで待っていても暑いだけだしなぁ入ろうかなぁとその意見に同意しようと佐藤が口を開いた所大きな声と水しぶきが響いた
「ひゃっほーい!!!」
バッシャーン!いつの間にか海に入っていたらしい神凪の楽しげな声と後ろから誰かが駆け寄る足音が聞こえてる
「神凪さんいい加減にしてくださいしばきますよ。」
そう言ってため息を吐く高木を見て佐藤は慌てて立ち上がった。
「ま、マスク外したんだねッ!」
普段マスクに覆われて中々見る事のできない高木の顔、そして露出を好まない彼女の珍しい水着に恋する青年佐藤はテンションが上がっている。もうこれを見る為に夏休みが始まった様な物だ。
 
 

飽きたので供養



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