おふざげ 勇者編
攫われたミタカにとって唯一の友人は自らのクローンであるヤスコだった...ある日突然ヤスコはどこかに消えミタカはヤスコと呼ばれる。そう、ヤスコはミタカの振りをしてミタカの家へと逃げたのだ!
生まれて1年にも満たないヤスコは大切な友人の居場所を奪うつもりはなかった。そうただ、この薄暗く冷たい場所ではなく幸せな家族を一目見たかっただけなのだ。見て、貴方の家族はみんな無事だとミタカに伝えたかった。しかしミタカのクローンであるヤスコは家のものに見つかりその手から逃げる途中に川に落ち記憶を失った
そして、ヤスコをクローンと知りながら家へと招き入れた者がいた。それはミタカの居場所を知りながらミタカの家族に安心してくださいと微笑みかけた
「娘さんは帰ってきましたよ」
その者は金が欲しかった、ただ金が欲しかった。大切な人をこの世に留めるために金がどうしても必要だった。ミタカを攫いヤスコを身代わりにしたその者は、サイバは全てを知りながら何も知らないフリをして勇者ヤスコの旅立ちの日共に家を出た