記念小説



空がこんなに青いということを、初めて知った。

いつも、ただ流れている雲を羨ましいと、初めて思った。
自由に流れて、誰にも邪魔されずに。誰にも束縛されずに。

「あなたはただ、母さんの言うことを聞けばいいのよ!!」

なんで、僕は自由になってはいけないのだろう?
父さんがいないのは、誰のせいなんだろう?

いつも、いつも。

頬を叩かれ、頭を殴られ。血を出しても誰も気にしない。
僕を、ただの人形のように扱う。

誰にも逆らえないこの性格が嫌だ。

そんな時に、天使がきた。

「ねぇ、一緒に帰ろう?」

中学二年の僕には、そう思えた。

誰にも接してくれなくて、毎日が一人。
寂しい思いと苦痛を味わう毎日が、この日から変わった。



君といるだけで、僕は幸せだ。とあるゲームでこんな言葉があった。



大切なのは愛することじゃない


愛するのだと決めることだ。


なら、僕は、君を愛すると誓おう―







ダイヤ様より相互記念小説です。
とにかく、お仕事がはやくてビックリでした。
天使というフレーズに私はヤられました。
天使って響きがもはやいいですよね。
こういった一人称ものでSSは自分も好きで、よく書いてます。

素敵なお話ありがとうございました!!



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -