なんだか、最近トキヤの様子がおかしい。 ある日、部屋を訪ねたとき。 「ねぇ、トキヤ!ちょっと相談したいことがあるんだけど…。」 「どうしたんですか?」 「えっとね…曲のことなんだけど…長くなりそうだからお邪魔していいかな」 「…今じゃないといけませんか」 いつもならばいいですよ、とあげてくれるのにその日はなぜか嫌そうな顔をして… 「え?…いや、そんなことはないけど…。部屋のほうがゆっくりお話しできない?」 「私は忙しいので、ゆっくりではなく手短にお願いしたいのです。あと、今課題などで部屋が散らかっているので、しばらく部屋には来ないでください。」 冷たく追い払われてしまった。 教室でならいいのか、と近づいてもなんだかんだ言って追い払われてしまって…。 「私、何かしたの?」 課題の提出だって迫っているのに…。 パートナーがこんな調子じゃ進まないよ。 いや、それ以上に… なんだか心が痛いよ 「あれ?おかしいな…視界がかすんでる」 放課後に残って課題を進めていたけど…それどころではないらしい。 勝手に目から涙が出てくる 「どうしろっていうの…」 もしかして、前変な焼きもちを焼いたから嫌われてしまったのかもしれない… ここは恋愛禁止なんだ…パートナーに恋愛感情を持たれているかもなんて思ったら避けるに決まってる… 「…あぁ…駄目だ…。もう駄目だ」 校則とか関係ない。 やっぱり、この気持ちは間違いない。 私はトキヤが好きなんだ… 「更紗!」 色々限界、と一人で泣いていたら教室に誰かが入ってきた。 「…トキヤ?」 「…いつも部屋に戻ってる時間なのに…尋ねたらいなくて。どうしたのかと探していたら…あなたはいったい何をしてるんですか。」 驚いた。 そんな息を切らせて。 「なんで…?」 「?」 「どうして探してたの…?私のこと嫌いなんでしょう」 「?何の話ですか…」 トキヤは息を切らせながら私の涙をそっとふく。 「せっかくあなたが相談に来ていたのに、最近の私は冷たく追い払ってしまっていました…なので謝ろうと思っていたんです」 「…!」 「なんだか…あなたの顔を見ていると言ってはいけないことを言ってしまいそうで…つらかったんです。すみません」 「…?」 言ってはいけないこと…? 「!…も…もしかして…。あの、トキヤって私のことす」 嬉しさのあまりいいかけたところで、言葉を塞ぐようにキスをされる 「!」 「…あ、すみません…。思わず」 (誘っているように見えたのでつい) --------- 2013:10/29 |
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