ーあれから数ヶ月が経った。 卒業オーディションのための曲もばっちり進んでいる。 喧嘩や言い争いも今のところないし、パートナーとしての相性は抜群みたいだ。 そんなある日のこと。 「更紗」 「はい?」 「前から思っていたことがあったのですが」 突然、トキヤが私をみて険しい顔つきをした。 そしてじーと考えこむ仕草。 「はい、なんでしょう!?」 驚いて、思わず敬語で喋ってしまった。 「特にたいしたことではないのですが…あなたは少し」 「はい」 「スカートの丈が長いのでは?」 「………はぁ?」 険しい顔つきにも驚いたが、さらに驚いた。 今、なんと? 「今、なんて?」 「だから、スカートの丈が長いのでは?…と。周りの女子生徒は膝上10センチ辺りが多いというのに…あなたは膝上どころか膝下じゃないですか」 「…で?」 「だからもう少し短く。」 耳を疑った。 トキヤってこんな人だっけ!? 「何で?」 「何で?決まってます。」 ーミニスカートが好きだからです。 そして更に小言で 「脚がみえますし…ね」 と付け足す。 「…!!」 なんだ、こいつただの変態か! それから、私はトキヤと同室である音也くんにたまに助けを求めるようになりました。 (ミニスカートは好きですよ、脚が見えますし) 2011:1229 |
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