大輪の花



夏のイベントといえばやっぱり夏祭りだよね!


「わー。やっぱキミ可愛い!ホント誘ってよかった!」

「嶺ちゃんおおげさー。そんな褒めても何も出ないよ?」

浴衣姿の彼女。絶対可愛いだろうと思ってたけど、予想以上だった。
今日のことを想像して、ウキウキして楽しみで眠れなかっただなんてカッコ悪くて絶対にいえやしないよ。

「はやく行こう?花火はじまっちゃう!」

「そんなに急がなくて大丈夫!まだ少し時間はあるよ。」

はやくはやく、とはしゃいでいる彼女を見ていると彼女も楽しみにしてくれてたんだなと嬉しくなる。

「そうだ!ちょっと屋台でも見てかない?僕お腹すいちゃった。キミにも何か買ってあげる」
「ホント?やったぁ!」

彼女がキラキラの笑顔で笑う。
もう、可愛すぎてなんでも買ってあげちゃうよ!

「嶺ちゃん嶺ちゃん、そろそろじゃない?花火」
「ん?もうそんな時間か。じゃあ行こっか」

よっぽど楽しみだったのか、彼女の手が僕の着物のすそをひっぱって走りだした。
ホント、可愛いんだから。

「あ、見て!おおきいよ嶺ちゃん!」

大きな音に顔をあげると、そこには名前どおり、夜空に咲いた花みたいに綺麗な綺麗な花火が打ち上がる。

「わーっ。すごいよ嶺ちゃん」

「本当すごーい」

彼女は花火に夢中になってるけど、正直自分はそこまで見ていなかった。
むしろ花火に夢中になる彼女の顔に釘付けだった。

花火じゃなくて、君の方が綺麗だよと言う言葉が出てきそうなくらい。

「ねぇ、名前」
「ん?」

―好きだよ、キスしたくなる位

「……?」

思い切って言ってみたけど彼女のみみには届いていなかった。
花火の音にかき消された。
「なんか言った?」
「!んーなんでもない!花火が綺麗だなって思ってさ」
「あぁ!うん。」

カッコ悪い。
でも、今日は彼女の違う表情が見られたからそれで満足かな。

「ねー嶺ちゃん、なんでそんな離れてるの?もっとこっちきてよ!」

「!」

気まずくなって離れたところからみていたら、自然な仕草で彼女にうでをくまれた。

「きょ…今日は大胆だね?」
「?そうかな」


そろそろ花火に集中しようとしたのに、ドキドキして余計彼女に夢中になった

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やっとかけたぁああ!
季節外れになっちゃった…(+_+)

嶺ちゃん可愛いー


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