草食ライオン



「名前ちゃんて、うさぎみたいだよね」
「え?」

私をじーっと見つめながら嶺ちゃんがいう。

「おもにどのへん?」
「さみしいとしんじゃうとこ」
「死なないよ」
「うそだ。僕がいないとさみしくてしんじゃうくせに」
「まぁ、たしかに寂しいけどさ」

否定した私にたいして絶対そうだ!と嶺ちゃんがふくれる。
子供みたいでなんか可愛い。

「だから、ちゃんと僕が守ってあげるから安心してね!」
「そっか、ありがとう」

私が微笑んだら、嶺ちゃんが嬉しそうに笑った。

ホントは嶺ちゃんが一番淋しがりやさんなの知ってるよ。
でもあえて言わない!

「嶺ちゃんはたのもしいね。ライオンみたい」
「ライオンかー。じゃあ、いつかきみを食べちゃうかもね。がおー」
「それは困るなぁ。あ、でも嶺ちゃんにならいいかな」
「そいいうこと言わない!」

嶺ちゃんはライオンみたいだ。
そう。
強い強いライオンのくせにホントは寂しがりやな強がりライオンさん。

「名前ちゃん大好き!」
「私も嶺ちゃん好き!」


草食ライオン
(かっこよくて頼もしいけど、たまに可愛い嶺ちゃんが好き!)


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私的に肉食なイメージだけど…肉食にみえて草食系な嶺二先輩もいいな!


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