鉄の心



Debutの藍ちゃんのネタバレ含みます。
読んでからの苦情はうけつけません。




人の心は難しい。

鉄の心の僕には尚更。


「愛って…なんなんだろう。」

隣に座る藍ちゃんがぽそりと呟く。

「よくわからない…。」

頭をかかえて悩む藍ちゃんの手にそっと触れる。

「わからなくていいんだよ、まだ。」

私が微笑むとゆっくり顔をあげ、困った顔で私を見上げた。

「そのうちわかるよ、藍ちゃんにもさ。」

「そうじゃなきゃ、困るよ…」

この僕にわからないことなんてあっていいはずないんだと藍ちゃんが言う。

「いいんだよ。人間はみんながみんな完璧なわけじゃないんだからさ」

「……」

ふーんと興味なさげに答えると、じっと私の瞳を見つめて問いかけてくる。

「じゃあさ、君が教えてよ。愛って何なのか」

「…うん、いいよ。すぐには無理だからゆっくりね?」

「そうなの?…面倒くさい…」

藍ちゃんは少し顔を歪めた。

「まぁ…でも、君が言うなら頑張るよ」

そして、少し微笑んだ気がした。

「少しでも君に近づいたい…。」


私を見て少し幸せそうな表情。
それをみてなんだか微笑ましくなる。



わかってるよ。
この子が人間じゃないこと位。
でもなんなんだろうこの気持ち…


私もいつの間にか君に恋してるみたいだ。





そして、彼がその感情を恋と知るのはまたあとのハナシ

――――――――

Debutの藍ちゃん見てたらかかずにはいれず。
愛を知らないロボットの藍ちゃんに愛を教えてあげるヒロインのお話!

藍ちゃんがロボットとは予想外…。
ボ●ロみたいなものなのかな?


「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -