きみのせい。
最近、じわじわと暑い日が続いている。
そうかと思ったらいきなり涼しくなって。
全く、服の温度調節が難しくて困りものだ。
「あー。あつーい…」
「お前がそんなに厚着をしてくるからだろう」
「だって…。朝は涼しかったんだもん」
そういう彼女は、冬服に薄手のカーディガン。
「真斗は?暑くないの?」
「あぁ…俺は大丈夫だ。」
そういう自分もあまり涼しいとはいえないかっこうをしていた。
しかし、体温が元々高くないおかげなのかそこまで暑くはなかった。
「そうなんだ」
彼女はふーんという顔をして、自然なしぐさで手に触れてきた。
「!」
「あっ冷たい!すごーい」
そういい、さらに手をぎゅーっと握ってきた。
よっぽど暑かったのだろう。
そうされると、彼女の温かな体温がじわっと手に広がった。
「っ…おいっ」
「!…ごっ…ごめん!」
俺の顔を見ると彼女はあわてて手を離す。
名残惜しかったが、そのままでいたらきっと心臓がどうにかなっていただろう。
「ホント、暑いね」
「…あぁ。暑い」
でも、その暑さはきっとこの太陽のせいだけではないのだろうと思った
---------
真斗は体温低そうだなと思ってね!
冷え性?wそんな感じ。
←