朝の一杯




光がまぶしい。
そして、辺りから香る珈琲の香りが鼻をくすぐる。

もう朝か

「おい、いつまで寝ている。珈琲をいれてやったぞ」

「ん?あぁ…ありがとう」

起こされ、ぼけっとしているとしっかりしろ!と怒られた。

「あぁ…いい香り。目が覚める」


「当たり前だ。俺がわざわざいれてやったんだからな」

「へへ…ありがとうございます」

でも、まだ寝起きで頭もまだ冴えていなかった。

だから私は熱い珈琲をよく冷まさずにそのまま口にもっていった。

「…!あっつ!」

当然口のなかを火傷する。
おまけに、びっくりしたひょうしにソーサーに勢いよくカップをおいたものだからはねた珈琲で指も火傷した。

「!何をしている!馬鹿か貴様」

「ご…ごめんなさい」

私の声に、カミュがすごい勢いでとんできた。
そして私の腕をつかむ。

「傷でもついたらどうする」
そういいながらどうするのかと見ていたら、火傷した私の指に舌をはわせてきた。

「!ちょっカミュ」

「うるさい。黙れ」

私の言葉などきかず、しばらくそうして唇をはなすと今度は顔の方をみつめてきた。

「な…何?」

「口のなかも火傷してるんじゃないのか」

「えっ……っ!?」

この後、何がおこるか想像できてしまったので…大丈夫だよと言おうとしたが、する前に強く唇をふさがれた。

「んんっ……」

離れようとするも、頭に手をそえられて動けない。
それどころかだんだん深くなって中をかき回す。

「はぁ……っ!」

やっと離れたかと思うと、腰がぬけてふらついてしまった。

「情けない奴だ」

「…!何するのっ」

「貴様が火傷をしたというからだ…それに、目も覚めてちょうどよかったのではないか?」

「!」

たしかに覚めてはいるけど!なんか違う!

「待っていろ。次は火傷しないよう冷たい珈琲を持ってきてやろう」


今日は朝から刺激的でした。

*・*・*

また珈琲ネタに…。
喫茶店でアルバイトしてるからでしょうか…w
違うキャラの予定でしたが、珈琲ってカミュだなってイメージだったんで^^



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