窓側の一番後ろよりここがいい



席替え。

わくわくどきどき楽しい時間。

普通はそうだろう。

でも、私は違うんだ。

「真ん中の列のど真ん中…だって?」

私は今、自分の数字を見て絶望していた所。

窓側の一番後ろ。そこが私の特等席だと思っていたのに!

だってあそこ、昼寝しほうだいサボり放題なんだよ?

しかもまわり誰もいないし一人で過ごすのにはちょうどいい。


「あれ?きみが隣?」
「!」

新しい席についてそんなことを考えていたら、隣から声をかけられる。
顔をあげると、人懐っこい笑顔が見えた。

「俺、一十木音也!よろしく!」
「…あぁ…よろしく?」
「君は?」
「あ、名字名前です」
「名前って言うんだ?名前って呼ぶね!俺のことは音也って呼んで!」

隣の彼はそう言うと一人であれやこれや話しはじめる。
なんだか騒がしそうな人。

「あ、ねぇねぇ!そう言えばずっと思ってたんだけどさ。きみいつも一人でいるよね?よかったらさ友達にならない?」
「…え?」

驚いた。
まさか私のことを見ていた人がいただなんて!

いや、それより今なんて?

「駄目?」
「いや…別に駄目じゃないけど」
「じゃあ、決まりだね!よろしくね名前!」
「…うん…」

あれ、なんだろう。
凄く嬉しい


隅からはじめまして
(つまらない学校生活が終わりをつげた)



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友達居ない一人ぼっちなヒロインでした!
音也ってすぐ友達つくりそうだなーって思って。

音也みたいな子クラスにいたらなぁw

Title:Chien11


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