ツンツン、時々デレ
「名前ー!」
「わっ!な…何よ。暑苦しいから離れなさいっ」
「はーい…」
俺の彼女は厳しい。
ツンデレ…という奴だろうか。
俺が寄って行くといつも避けられる。
顔が真っ赤になってるから恥ずかしがってるだけなんだろうけど。
可愛いよね。
あと、いつもツンツンてしてるけどたまーにデレたりするのがまた可愛いんだ。
「ねぇ、音也」
「何ー?」
「ん」
そんなこと考えて嬉しくなっていたとき、彼女が無表情で手を差し出してきた。
「手繋がない?さ…寒いから!!」
「…いいよ!」
寒いから!というのを強調していたが、きっと繋ぎたかったんだろうな。
「素直にいえばいいのに」
「……」
「ああ…もう可愛い!」
真っ赤で俯いてる彼女が可愛くて、思わずぎゅっとだきしめた。
いきなりでびっくりしたのか、だきしめた瞬間彼女の体がびくっと震えた。
「名前、大好き」
「…私も…好き」
消えそうな位小さな声で彼女が言った。
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恥ずかしすぎて素直になれない、ツンデレ彼女。
可愛いと思うな。
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