どうしてあなたはそんなに余裕なの?
「悔しいなぁ…」
「…ん?どうかしたかい」
「何でもない」
「?」
ちょっと恥ずかしい言葉だって、行動だって…照れる素振りもなく余裕でしてしまうだなんてなんか悔しいんだ。
私はそんな貴方にいつもドキドキさせられて…私だってドキドキさせたいのに!
「ねぇ、レン」
「なんだい」
「何でレンはいつも余裕があるの?どうしたら私はレンをドキドキさせれる?」
「…?」
私がそう言ったら、レンは不思議そうな顔で私を見た。
そして、黙ったまま私の耳をそっと自分の胸にあてさせる。
「あ…」
凄い音だ。
早鐘と言っても良い位。
「凄い…」
「レディはそんなに頑張らなくてもいいんだよ?俺の心臓は一緒にいるだけでこんなんだ。それ以上ドキドキさせられたら何するかわからないだろ?」
そう言って困ったような表情で微笑む。
「…うん…」
事実を知った私は嬉しくなったと同時に凄く恥ずかしい気分になる。
「どうしたんだい?顔が真っ赤だよ」
そう言って微笑むあなたはまた余裕の顔…
やっぱり悔しい。
「て…手つなごう?」
「いきなりどうしたんだい」
「いいのっ!はやく」
「はいはい」
真っ赤な顔が恥ずかしくて、思わず彼の手をひいて歩きだした。
やっぱり貴方にはどうやっても勝てない
――――――
愛恵様へ捧げます!
甘夢にしあげてみました^^
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