1202 0006
付き合いだしてから。
彼女は毎日私にお弁当を持ってきてくれるようになりました。
えぇ、毎日ですよ。
毎日だというのに冷凍食品なんか一つも入っていない手の込んだ弁当でした。
でも一年たってしまった今ではそんなことはないです。
見るたびに同じ食材が並んでいます。
大変なのはわかっているので平気なんですけどね。
感謝してますし。
でも最初のころを考えるとちょっと切なくなりますね…
「あートキヤ!また彼女にお弁当作ってもらったの?いいなー。俺もほしいな」
「ダメです!」
あぁ、今日は彼女が用事があるというので一人で食べています。
変なのがついてきましたが…
「……?」
「どうしたの、トキヤ。弁当になんか嫌いなものでも入ってた?」
うるさいのをほっぽっていつものように弁当を開けてみると、そこには予想外の光景が広がっていたのだ。
"すき"
「…これは…」
白いご飯の上に海苔のデコレーション…
「うわー!トキヤ愛されてるねー!ふふ」
「う…うるさいです!」
なんだ…当然のように時間が過ぎていてもう愛情なんて薄れてしまったのかと思っていましたよ…
素直に言ってくれればいいのに。
私の方が大好きですよと後で伝えておかなければ
――――
あきたヽ(^o^)丿
なんかわけのわからん電波ww
「お弁当」という単語でベタじゃないのめざそうとしたらこうなった…