暇になった。それでも、ニノさんといちゃつきたい気分ではない。まあ、いちゃつくというよりも意味が解らない会話いわゆる、痛い会話なだけなんだけどさ。それは、そうとて、俺のソファーに寝ている天体野郎をどうにかしたかった。
「おい、何で手前がここにいんだよっ、天体野郎」
星が何故、俺のマイルームに居やがるんだと尋ねたい。何が嬉しくて、この顔なんか見なくちゃいけないんだよ。あーあ、ふざけた顔しながら寝ている星が腹立たしくてならないよな、本当に。だから、嫌なんだここの住人は、無断で人の家に入るから。
こんなことを考えている間に苛ついてきたので、星を起こそうと、眠っている相手の胸ぐらを掴み、普段よりも低い声で話かける。
「常識を考えてみろよ、この星がっ」
「ああん?、手前が常識を言う権利があるのかよ、リク!」
起きてたのかよ、余計たちが悪いじゃねーか!こいつとは気が合いそうにないなと再確認してから、一言 帰れと放った。全く、俺は、お前と違って暇人じゃないんだよ。それにしても、良く嫌いな俺のソファーに寝れるよなこいつ。本当に訳が解らない奴だよな、
「なあ、リク。」
「あんだよ、」
「好きだ…」
いつになく真剣な星の表情からは、冗談としか思えない言葉。こいつは、何を急に言い出すんだ。
驚き過ぎて、何も突っ込めないし、反応も取れなかった。そしたら星が、
「っ…ぷぷ。何、お前信じちゃってんの?え、マジで…ホモ、?」
星が笑い出した。腹に手を置いてゲラゲラと足をじたばたさせている。ああ、そうだった。俺も死ぬほど彼奴が嫌いだけどこいつも相当、俺のことが死ぬほど大嫌いだったんだよな。それなのに、くそ。俺ともあろう完璧な人間が、天体ごときに恥を掛けされるとは。こうなったら、
「おい、天体!俺は、お前のこと好きだ」
「え…ちょ、何言ってんだよ」
いつになく、星が焦り始める。ざまーみろ。
「ばーか、誰がそんなこと言うかよ」
やられたらやり返す俺達/0506