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何で、ガイは俺を選んだんだよ、レプリカなんか人間じゃ、ないんだぜ?と言ったとき、ガイには
『馬鹿だな、俺はお前だから愛してるんだからさ、レプリカだろうが何だろうが関係ないよ、ルークはルークだ。』と俺が大好きな温かい笑顔で言ってくれた 抱き締めてくれた。

「なあ、ガイ。俺さ、あのときにガイに言われて救われたんだぜ。ガイが普通に俺を見てくれてさ、」
しんみりとした空間。もう、死期が近づいていることは分かっていた。大切なものを護るためにはしょうがない、死期が。俺は、罪を償える 俺と同じレプリカが住める世界を作る。

「なあ、何を言ってるんだよ…そんな二度と会えないような物言いは止めてくれ。もう手離したくはない、大切なものをこの世界から奪われたくはないんだ!」

ガイは、今にも泣きそうな顔をしている。泣きそうな顔なんて初めてみたな、と内心嬉しさにまみれてガイの顔を自分の瞳に移す。
ガイがこの世界を好きにはなれないことも知っている。何て言っても、家族を自分の前で殺されたんだからな。ガイは、俺と過ごして幸せになれたんだと言ってくれた。過去には囚われないで、いてくれた。復讐なんてしなかった
だから、ちゃんとお前が世界をすきなれるように、俺がこの世界を守るんだ。
そしたら、好きになってくれるだろう、俺の分まで生きて、笑ってくれるだろ。
しょせん人間にはなれないレプリカが世界を救うしかないんだよ、たくさんの命を奪ってしまった俺がやっと罪を償えることが出来るかもしれないだろ、

「笑ってくれよ、ガイ…これは命令だから、お願いだよ。お前の笑顔が無いと、行けないから、お前と会わせてくれたこの世界を、護りたいんだ」

俺は、震えている声で、ガイに言った。本当のことなんだよ、ガイが笑ってくれないと決心がつかない。そりゃあ、直に死ぬときは、くるかもしれないが…自分で分かっていて死ぬっていうのは、こわいんだよな。だから、ガイの為になら俺は、迷わずにいけるんだぜ。

「、必ず戻ってくるんだよな。俺の目の前に現れる日がくるんだろうな…」

幼いころに、俺が悪いことを散々してわんわん泣いていたときに、
『ルーク、もう二度とやるんじゃないぞ』
『うん…やんねえからもう良いだろ。』
『あのなあ、そんな簡単に言って、またやるなよ。約束は必ず守らなくちゃいけないんだぞ、だから守ることが出来ないなら約束はするな。』
ということを誓ったことがある。
説教をするのではなくて、色々なことを教えてくれるガイは本当に優しかった。
それから、俺は屋敷のものを何も壊さないことを約束した。ちゃんと守ることが出来た、えらいえらいと褒めてくれるガイが本当に好きだったから。

だから、自分にもわからないことを約束することは出来ないよ、だから

「…ガイ、本当にありがとう」

俺は、お前がいる世界を守るよ、何があろうとも
ガイは、俺を好きになってくれた唯一の人間だからな。
さあ、行くか――


貴方との約束/0714
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