どうしようかこの気持ち | ナノ
臨也と静雄



「静ちゃんが、好き…」


この、気持ちに気付いたのは何時だっただろうか。
高校のとき、それとも大人になってからだろうか。まあ、そんなのは、どうでも良いんだけどさ。
「いーざーやァーくーん?死にたいのか、手前はよぉ?」

来たよ、静ちゃん。もう、今は会いたくないのに。それなのに、俺の気持ちを気にもせず、見つけてくる。
俺に、発信機でもつけてるのか?まあ、静ちゃんに限ってそれはないと思うし、俺だってすぐ気付くだろうしね。
ガンッ―
自動販売機って、普通の人に投げられる筈がないものを投げてくる。これが、人間だって信じれるかい?俺は、信じたくないね。
だから、静ちゃんは俺の愛する対象外の人物だと思っていたけど、まさか、静ちゃんの方が俺の特定の人になっちゃうとは思ってもみなかった。
いや、未だに信じたくないし。 
「臨也君よぉ、手前は自殺志願者なのかァ、ああ゛?」
「静ちゃん、その顔怖いよ。それと、俺が自殺志願者にでも見えるのか?それは、それは可哀想な目玉を持ってるね、同情してあげるよ」
自分で言ってて思うのだが、あれだね。俺は、好きな人の前では素直になれない性質みたいだ。
本当、自分で言うのも何なんだけど。とりあえず、俺は人の前では素直に物事を言っているはずなのだが、静ちゃんの前では…そう、口が回らない。
静ちゃんに、何言っても全く聞く耳持たずで、喋る意味もないとかそんな、理由じゃないと思う。
今まで、見てきた人間の恋物語を観察やら手助け(妨害)などをしてきたとき、アハハハハハハッと実に愉快だった気がする。
それは、第三者から見て、気分が良かっただけであって、当の本人たちには辛かったのだろうか。なんとも言えない、言葉に表せない気持ちになっていたのだろうか。
そうか、これが恋、ねえ。本気の恋なんてしたことがなかった。普通に暮らしていれば、それなりに言い寄ってくる馬鹿な女たちは沢山いた。
静ちゃんは、恋をしたことあるのだろうか。そういえば、以前調べていたときに、静ちゃんは年上の女性がタイプやら何やら情報が出てきたっけ。
なに、年上ってことは、アレ?受身体制?可愛がってもらいたい!みたいな感じのことかよ、それは引くなあ。
俺は、精神的には大人だし、静ちゃんに合ったりするのかな。てか、今何考えてんだ、俺。
もう、静ちゃん怒ってるし。今にも噴火しちゃいそうだしなあ、本当嫌になる。
「…あのさあ、静ちゃん。」
「何だよ、」
もう、不機嫌全開だし。どうしようか、そろそろ逃げないとやばいよなあ。
「俺、もう行くからいいよね?、見逃してよ。」
「ふざけんなよぉ、手前は今、此処で死ぬんだよ!」
あーあ、走ってここまで来てるし。もう、本当困る。…困る?
あ!困らせれば良いんだ。
タッタッタ―
ぎゅっ
「はあ?何してんだよ、おい!」
俺は、静ちゃんに抱きついた。静ちゃんは、普通の顔をしていたので、残念な気持ちになる。

「え…少しは、動揺とかしてくれると有り難いんだけど…?」
全く、驚かないじゃないか。少しくらいは、俺のことを意識してくれても罰は当たらないと思うんだけど。
「…!うるせえ、死ね」
「あれ、静ちゃん顔赤くない?うわー、可愛い。」
「見んな、ノミ蟲」
何、このかわいらしい反応。これだよ、俺はこれがみたかったんだ。
「ねえ、静ちゃん。好きだよ。」
「俺は、手前が嫌いだ」
「嘘を付くなよ。」
「…、帰る!」
「うそ、ごめんって!言えるようになったら言えば良いじゃん。ね?」
あーあ、静ちゃん帰っちゃった。、でも予想以上の可愛さだったな、アレ。
あと一歩、あと一歩で、静ちゃんは俺のモノになれる。こんなに、嬉しいことはない。
アハハハハハ、静ちゃん。大好きさ。愛してる!だけど、嫌いだよ、死ねばいいのに。

どうしようか、このキモチ/0310


すいません;;本当に、申し訳ありません!こんなに、待たせてしまった挙句、こんな駄文で!
才能が欲しいです。貰ってくれると嬉しいです…あ、返品自由です。他のものが書いて欲しいのでしたら、書きますので。
本当に、gdgdな文ですいませんでしたっ!!
第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
- ナノ -