後悔先にたたず2 | ナノ


※微裏注意



臨也が酔いながら自分の部屋に入ってきた。
「あ?どうしたんだ臨也ァ」
こんな深夜に訪れた訪問者に驚きと寝るのを邪魔された苛立ちを感じる。
しかもだ、あの大嫌いな臨也ときた。
酔っている臨也を見るのは初めてだが、こうもべろべろになっていると嫌な予感しかねえなと思った。

「あははー、しーずちゃんだあ」
何がしーずちゃんだあだよ。手前が俺の家に来たんだろうが。死ねよ、臨也ァ。
「おい、だから何で手前がここにいんだよ!」
本当、さっきから人の話をろくに聞かねえよな。
そんなことばかりを考えていれば、
ふわっと香る臨也の匂い。何だろうと思えば、臨也に依って抱き締められている形になっていた。
「静ちゃんの馬鹿ー。」
悪態を付きながら、自分の服を脱ぎ捨ててくる。
え、何この嫌がらせ。ていうか、臨也細いな。
臨也のせいで頭が湧いちまったらしいな。
「んっ、ちょ何してんだ!」
自分が考えている合間に、臨也は俺のTシャツの裾を捲っていて、乳首を弄んでいた。
ああ、何なんだ一体。もうこいつ死なねえかな。
「静ちゃん、敏感だよねー、もっと弄くりたいけど余裕ないからさっさと行くね。」

臨也が何を言っているのかは分からなかった。でも、このまま進めてしまったらいけなような気がしてくる。
「ちょ、臨也…待て、よ」
「んー、どうしたの静ちゃん」

嗚呼、自分はとっくに頭が湧いていたらしい。臨也の初めて見る本当の笑顔。いつもの腹がたつほど人を見下している笑顔ではなくて、人のような、顔。それを見ると、何かもう良いかな。と思ってしまう。
そこから理性が切れていたのかもしれないが。

「んあ、っは…」
いつの間にか、尻の穴に臨也の指が挿れられている、
「ごめん、本当駄目だ。挿れるね」
臨也は、普段の余裕声ではなく真剣そのものな声をしながら、どこから持って来たのか、何かヌメヌメとしている液体を俺の尻の中に流し込んできた。

「ん、いやぁ、きもち…わりぃ、んあっ」

臨也の指が3、4本挿れられている。
嗚呼、もう何か気持ち悪い。どうせなら、早く膨張し出しているソレを挿入すれば良いのにと、何も考えられない頭にふと出てきた。
「…っちょ、んぅ…いき、なり!」
そんなことを考えていたのが伝わったのか、何も言われず挿入される。
液体と臨也の指で慣らされた効果があったのか痛みはあまり無く、只初めて挿れられたので異物感が堪らなく気になってしまう。
臨也は、そんなことを気にする素振りも無く、自分の欲望のままに動いてくる。このまま臨也を本当に嫌いになれたら嬉しいのになと思うが、欲望のままに動いてる癖して俺も気持ち良くさせようと俺のソレを扱ってくれている。
酔っぱらいの癖に何なんだ。こんなに、こんなに…

「んやぁ…ぅんっ」
「ご、めん。ぃ…く!」
臨也は俺の中で精液をだす。ドビュッビュッ…
臨也は酔いが回りすぎたのか、俺が逝った後にすぐ寝てしまった。

「はあはあ、の、み蟲!」事情後の気だるさで風呂にも行きたくなくて、まあ明日は休みもらったから良いかと考えながら自分も眠ることにした。


*****

「静ちゃん、ごめん。あ、でも嫌いな奴になんか俺はこういうことしないから。でもごめん。」
自分が覚醒してから、数十分が経過した後臨也が目を覚ましたのか声が聞こえてきた。その言葉を聞いたとき、本当は怒鳴って殴ってやりたかった。
手前、絶対に覚えてねえだろ、と思ったからかもしれないし、泣きそうな声で言う臨也に怒る気力もなくなったのかもしれない。

暫くしていれば、臨也は何を思ったのかシャワー室に向かって行った。
手前が先に使うのかよと思ったが、シャワー室から泣き声と、順番間違えたな。等とかすかに聞こえた。
ああ、反省してるんだな。とか順番間違えたって何だよ。と思ったので、シャワー室から帰ってきた臨也に話を掛ける。

「し、ずちゃん」
一瞬だけ驚いた顔を見せた後すぐに普段通りの顔に戻る。
聞かなきゃ、順番とは何か、何故酔ったときに俺の家に来たのか、セックスの最中に「何で、!誰でも良いんだ静ちゃんは、」と曇らせた瞳をしたのか、と。


後悔先に立たず2/0225

まだ続きます、すみません!
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