折原臨也 | ナノ
静雄と出会う前




あれこれ考えていた。自分は何故この世界に存在しているのかと。
それともう一つ考えたことがある。それは俗に言う恋 中学や高校時代、社会に出てからも「恋なんてする訳がない」と断定している人間が多い。だが、その後はどうだ どう見ても誰かに恋したいと思いながら月日は経ちお付き合いをしているんだよ。ついこの前までは、恋しないなんて言っていた人がころりと恋をした。まあ、人間が易々と態度を変えるという収穫と言葉とは裏腹なことをしているというのは理解出来た。うん、楽しいことこの上ないよね。あ、それを聞かされて同意をしめした他の人間が呆然と立ち続けているね、まあ人間の言葉は偽りのみ 嘘こそ物の上手あれといったことわざによく合うと思わないかい。
ああ!実に良い。

折原臨也は今脳裏にいる彼女のことを考えた。彼女の方を見ていると横から道路標識が飛んできている。あ、彼女がぶっ飛んだなと臨也は妙に感心をしている。それよりも何故標識が飛んでくるのかな、あれは簡単には抜けるはずがないとひたすら考える。
それから一週間が経った。標識の事件は臨也の頭から忘れさることは出来ないままでいた。ただただ怪物のような人間を探す日々であったが、探し出すことに成功した。同じ高校である平和島しずおであった。
なるべく情報を収集しながら明日にでも話を掛けてみようかと考えた。

「やあ、君が平和島…しずおくん?」

彼はあからさまに嫌な顔をしたきみがいたのを俺は覚えている。
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