04

 
「あらぁ〜、何でも屋の登場のようねぇ〜」

「くッ……」


中央にある椅子へ優雅に座る金銅愛美さんと、体がボロボロで動くのがやっとの状態な雲雀さんと骸君がいた。

彼らを囲うように、ボンゴレボスの沢田君を筆頭にした守護者たちと彼らの部下も一緒にいるみたい。

そして……


「ちっ、キリがねぇぞ! このまがい者、どっから湧いて出てくんだ!!」

「根源が分からないのですから、どうあがいても増えていく一方ですよ」

「じゃあどうすんだよ!!」

「匡、久寿。出来る限り粘って……!」


背中を預けるように、武器を手にしている彼らがいた。確か、千景さんと一緒にいた人達だ。


「灯はそいつらの手当てをしてやれ! 雑魚は任せとけ!」

「はい!」


銃を持った男・匡さんに頷き、彼女は少し離れた場所で気を失っている六道君の元へと向かっていく。

彼のすぐ近くには、気を失うセイちゃんがいた。


「永四朗、セイちゃん頼んでも良い?」

「ええ。無理しないでくださいね」

「当たり前やっし!」


グッと握り拳を作りそう答えると、私達は二手に分かれた。永四朗は灯さんの元へ。私は、戦闘態勢に入っている彼らの元へ。


「お、やっとお出ましかー。秋穂さんよぅ〜」

「とても心強いです。助かります」

「それはどうも」


この二人とは会話を交わすのは二回目だが、なんだか不思議な感覚があるな。まるで、前にも何度か言葉を交わしたり共闘してきたかのような……

とりあえず、彼らとの話は全部後回しにした方が良さそうだ。今は、目の前にいる敵を倒すのが先決。

左手にメス、右手に剣を構えて私は前を見据えた……

 


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