うp予告。
あの悲劇から10年の歳月が流れ……
彼女たちは、それぞれ別の道を歩んでいた。
「何か問題ありましたか?」
「いんや、いつもと変わらず平和に過ごしていたよ。さっき寄った比嘉高のテニス部員の子たちも、来月全国大会らしくてね……一生懸命練習してたよ」
「そうですか……」
幸せな毎日を誰もが送っていると思っていた時……
『ハハハハハハッ!! どう? 面白かったかい?』
「もう白蘭、こっちはそんなに暇じゃないんですから……また私のパソコンに入り込んで……」
『だって僕が退屈だったんだもの、遊びに来ちゃった』
一人の、馴染み深い常連からの連絡。彼が明かす……衝撃的な事実。
『キミにしか……頼めないんだ』
「白蘭……?」
『お願い。彼女を……優を助けて……! このままじゃ、僕の眼が届かないところで死んじゃうよ……!!』
舞台は日本を離れ、遠く離れた地・イタリアへ……
そこで待ち構えている負の連鎖を断ち切るべく、彼女は立ち上がる。
「私一人では流石に限度があります」
『そう、か……』
「ですが、あの時のメンバーを連れて行っても良いと許可をくれるのならば……引き受けましょう。その依頼」
以前は敵だったメンバーと共に、大勢の味方を連れて紅い鳥は飛び立つ。
全ては、依頼人の笑顔を取り戻すため……
そして……
「なんか不思議ですね。初対面なのに、こんなに話しやすい人も珍しいです……」
「当たり前だ、貴様はこの先で俺たちと出逢うのだからな」
「千景……! それは言っちゃ……ッ」
「別に構わないだろう。今言ったところで、秋穂は分からないのだから」
「ッ! 何故、私の名前を……」
謎の一味のリーダー核の男が放つ意味深な言葉。
果たして、その言葉が持つ意味とは……?
Bloody Bird 〜十年越しの悲劇〜
シリーズ第二章―― 2011年7月3日、公開予定。
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