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▼ 鷹と翠と緑と幽霊姫Eのおまけ

ある日突然彼女と赤髪とその仲間が料理談義に花を咲かせていた。

「ヒッヒッヒ。料理ができるだなんてなーに自慢げに言ってんだよ頭ァ〜。できるって言っても、卵割って焼くくらいじゃねえか」
「俺は片手で卵を割れるんだぞ!!まずそこがすごいだろうが!」
「…いや、そんなこと自慢されても…」
「え!本当に!?赤髪、すごい!」
「ッ!(食いついた…!)」
「おお!そうだ!そうなんだ!だから両手があれば一度に二つ卵を割れてたんだ!ついでに言うと、白身と黄身に分けることも得意だったんだぞ!」
「…それはあたしだってできるよ」
「そ、そうか!まあ、とにかく卵料理は得意なんだ。目玉焼き、卵焼き、スクランブルエッグ…。ああ、俺のふわとろオムレツなんて最高なんだぞ?今度作ってやるよ」
「同じ男でも赤髪は一味違うんだね。ミホークは卵なんて持ったこともなさそうだよ。あいつ、卵割ったりできるのかなあ…」
「うるさいなお前。卵くらい割れる。おい、ゴースト娘。卵を二・三個持って来い。今すぐここでそれができることを証明してやろう」
「おい!アタシに命令してんじゃねーよ…って、おいおい。その物騒な黒刀をこっちに向けてんじゃねー!しょーがねーな!持ってきてやるよ!…。ホラ!」
「ふん。赤髪、お前も見ておけ。俺の技を」
「はあ?卵を割るだけだってのに技≠チて……っうっっおおお!!!おいおい!何で覇気使って剣で卵を切ってんだ?!!」
「んあああ!?!殻が一瞬水平に切れていたように見えたけど…嘘だろ!?…も、元通りにくっついてやがる!!何だよこれは!手品かよ!」
「…本気を出しすぎたか…」
「本気って!なあおい、お前普通にコンコン、パカッて割れねえのかよ!というか、割り方知らねえんだろ本当のところ!!」
「ミホーク…すごい」
「お前は目をキラキラさせてんじゃねー!」
「オジサンもできるかなぁ!??」
「赤髪も感心してんじゃねーよ!」

…とりあえず、当面は卵が多く必要であろうな。


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