オッサン部屋 | ナノ
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▼ 鷹と翠と緑と幽霊姫C

ある日突然彼女と俺、その他二名の前に客人が現れた。

「オーッス!暫くぶり!近くに来たから寄ってみた。ホラ、東の海の酒だ」
「なんだお前か赤髪。突然に不躾だな」
「わ!!あ、ありえねえ!マジかよ!赤髪のシャンクスが訪ねてくるなんて…。鷹の目お前あいつと友達だったのかよ!」
「…友ではない」
「何だそれ!ひでぇなお前相変わらず。…ってか、どうした?アハハ!ここは保育園にでもなったのか?ガキが三匹もいるじゃねぇか。しかも一人は本当にまだまだ子供で女の子じゃねーか!」
「うるさい赤髪。あっちの二人は本当にただの邪魔でしかない居候だ。で、こっちの小さいのは一応弟子だ」
「うぉおい!俺は弟子カウントしてくれねぇのかよ!」
「へー!そりゃそりゃ!!お前が弟子をとるなんて全く信じらえねえ話だ!」
「いろいろと事情があるのだ。…まあいい。せっかく来たのだから酒くらい出してやる。来い」
「ヨシヨシ〜。こんなお嬢ちゃんが弟子とはなぁ。フフフ。どうなのかな?鷹の目のオジサンは君の剣の腕をちゃんと鍛えてくれているのかな??ん?」
「…」
「おいお前!今ちょこっと馬鹿にされてんぞ!!何だよいつもなら言い返してる場面じゃねぇかよ!何黙ってんだ」
「ホロホロホロ。落ち着けロロノア。コイツは今好きな人≠目の前にしてきっと動揺しているに違いねーんだ」
「え!?」
「え!?」
「ん??好きな人??なんだお嬢ちゃん、俺の事が好きなのか?え?」
「うん。好きだ」
「おお。素直だな」
「…」
「ハァア!?待てお前!!コイツよく見てみろ!オッサンだぞ!?何だよそれ!お前の好きな奴って四皇かよ!!会ったことあったのか?!」
「ううん。初めて。ずっと噂しか聞いたことないよ」
「ますます何なんだよそれ!!それなのに好きとか…あ、ありえねぇだろ!?なぁ!?」
「でもペローナがその人のことを考えるだけで胸が苦しいならそれはそいつの事を好きな証拠だって言ってたし…。あたしは赤髪のことを考えると苦しくなった」
「そうだそうだ。それが恋だ。ロロノアは茶々入れんなよ!コイツの好きな相手が自分じゃねーからって妬くんじゃねー!ダッセーな!ホロホロホロ」
「…」
「アッハッハ。そうか俺の事を考えると苦しいのか。オジサン困っちゃうなぁ〜。でも最近巷じゃぁ歳の差婚が流行ってるというし、手ぇ出してもそこまで問題はねぇってか?」
「問題はない。見た所片腕のようだけど…それでもいいからあたしはやりたい」
「おいおい!ヤ…ヤるってお前!!」
「ホロ!!お前大胆だな!!今日初めて会ったんだろ!?…いやでも、こんな人生だ…。そのくらいの勢いがねーとダメなのか!?」
「赤髪。こっちだ。静かで広い場所がある。すぐに行こう」
「えええー!お嬢ちゃん本気か!?ちょっと待て待て!今オジサンものすごい一点集中型覇気をこの身体全体に受けまくってる状態でな?次の瞬間にも死の危険が!…ってオワアアアア!!ホラ見ろ来た!!」
「死ね赤髪。お前との決着は諦めてやっていたが気が変わった。今から勝負だ」
「待ってミホーク!まずはあたしが先!!!あんたが腕を認めてるっていうこの人、あたしずっと会って勝負したかったんだから!!!先にやらせてよ!」
「ああ、なーんだ。『剣での勝負』をヤろうって話か。…そりゃ残ね……ってウォオオオオ!!待て鷹の目!!まずは酒でも飲もう!」
「黙れ赤髪。貴様に出してやる酒などない」
「えー!さっき出してやるって…ッッうわあああ危ねぇッ!!お前本気だな!どうした!?」
「ミホークずるいよ!酷い!待ってよ!」
「なーんだ。そういう事かよつまんな!」
「なーんだ。(…ホ)」


…とりあえず、当面はこの島で大きな覇気のぶつかり合い(一方的)が繰り広げられるだろう。



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