オッサン部屋 | ナノ
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▼ 若と姫様 小ネタ@

今日の若様は残念ながら休日出勤だったらしく家にはいなくて、だから私は一日中つまらなくて「あーあ」とため息をはきつつ廊下を歩いていた。
すると、居間にバッファローたちがいて机の上に紙を広げて何かを書き込んでワイワイ言っていたのでそこに近づいてみた。「何してんのー?」。私がそう言いながら紙片を覗き込むと、ベビーちゃんが笑顔で言った。

「あみだくじ!ちょうどよかった。ミナちゃんどこにするか選んで!一番に選んでいいよ」
「何のあみだなの?」
「俺たちの参観日とグラディウスの三者面談に誰が本物の若様に来てもらうかを決めてるんだすやん!どうしてだか全部日にちが同じになってたんだすやん!一人は本物で、残りの人は影騎糸(ブラックナイト)に行ってもらうんだすやん」
「俺はいい。コラさんに来てもらうから」
「え!ちょっと何言ってんのよロー!参加しなさいよ!ノリが悪い奴ね相変わらず!」
「どうでもいいんだよ黙ってろベビー」
「うう…。ぐすぐす」
「睨むのやめるだすやん、ロー。俺たちの保護者はとりあえず若様になってるだすやんか」
「そうよ、ロー。それにあんたいっつも事あるごとにロシナンテロシナンテ…って。ずーっと一緒にくっついてるから何だかBL臭すら漂ってるよ?どうにかしたら?…あ、ちなみにわたしもそのあみだ参加しないよ。わたしこそロシナンテに来てもらう」
「な…!」
「えー!どうして!?」

帰ったぞ

すると、玄関から帰宅したらしい若様の声がしたので私は「わ!」と声を上げてそちらへと顔を向けた。
「だって若様は保護者じゃなくてわたしの夫だからね!」
そう言って、その場からターーッと走って玄関の若様に飛びついた。「うわぁ!ミナか!いきなり抱きつくんじゃねえ暑苦しい鬱陶しい!!」。けれどすぐに首根っこを掴まれて引きはがされてしまった。

「ねえねえ若様。ご飯にする?お風呂にする?それともわ・た・し??」
「うるせェエエエー!!とりあえず手を洗うわ!!お前は宿題でもやってろ!!!」


そして私は思い切り廊下の先へと投げられちゃった!
帰宅してすぐの手洗いうがいは基本だよね。やっぱり若様って素敵♪そう思った。
来週のお休みは仕事ないといいなあ。
その時は一緒にデートできたらいいね♪楽しみにしてるよ!若様!


「…びーえる臭って…?何だそれは」
「…知らない方がいいだすやん。うん。忘れた方がいいだすやん」
「そうよ…ロー。忘れなさい。誰にも聞いちゃダメ。きっと…再起不能になるから…」
「何だよそれ。クソッ!益々気になるじゃねえか!」



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