オッサン部屋 | ナノ
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▼ 鷹と翠と緑と幽霊姫B


ある日突然彼女が夕食後にゴースト娘に誘われていた。

「おい、この後アタシの部屋で女子会≠オよう!」
「じょしかい?何それ」
「やっぱり知らねーか。女子会ってのは女だけで集まって、ココア飲んでマカロン食べて話をするってヤツだよ。女子はみんな好きだ!」
「あたし…ココア嫌い」
「おいおい。ペローナ。コイツにそういう普通女子の感覚を求めても無意味だってことはわかんだろうが。何で急にそんなもんに誘ってんだよ」
「うるせーな!ロロノアは黙ってろよ!じゃあ、ココアじゃなくていーよ!酒飲もう!酒!酒飲んでケーキ食べて、チョコレート食べて話をしよう!」
「お酒かぁ。お酒なら飲んでもいいな」
「だろ!?やりたくなったろ!?おい鷹の目!そういうわけだから、マカロンとケーキとチョコレートを用意しろ!」
「…待て。どうして俺に準備を手伝わせる。それにそんなものこの城にはない」
「くぅううーー!!そこを何とか用意しろって言ってンだよ!!甘いものがないと話が弾まねーだろ!!コイツのためにもどうにかしろよ!」
「話を弾ませて何になるの?」
「そ、その方が楽しいだろうが!女子会と言えばおしゃべりだ!おいしい食べ物の話したり、あとは…あとは…、恋愛話しとかしたりするんだよ!」
「恋愛話?何それ楽しいの?」
「楽しいに決まってるだろ!女子と言えば恋愛トークだ!彼氏の事とか、彼氏いなけりゃ狙ってる男の話だとかするんだよ!」
「狙う?男って狙うの?敵ってこと?」
「違ーよ!!ああ疲れる!とにかく甘いもの食べて、好きな男の話すればいーんだよ!って、あーもう!お前に好きな男なんているはずねーか!」
「いるよ」
「え!?」
「え!?」
「え!?」
「じゃあ、部屋でペローナと二人でその好きな男の話すればいいんだね。よし、行こうペローナ。まだあたし飲み足りない」
「え…。え…と。そ、そうかよ。わ、わかったよ。そ…うなのかよ…。え!?マジかよ!!お前好きな奴いんのかよ!この人生で!?ホントかよ!?おい!」
「ミホーク。甘い物がいるんだって。じゃないと話弾まないみたい。何かないの?」
「…用意しよう。おいロロノア。手伝え」
「お、おお。わかったよ…。(…って何させる気だ?まさか作るとかじゃねぇだろうな?!)」
「じゃロロノア持ってきてね」
「いや俺が持って行こう」
「え?いいの?ミホーク」
「馬鹿!男子禁制だ!それが女子会だ!」
「黙れゴースト娘。ここは誰の城だと思っている。部屋の出入りは俺の自由だ」
「駄目だ!入りたきゃ明日の朝食のココアとベーグルを約束しろ!(♪)」
「よかろう」
「どうしたのミホーク?何だか素直だね」
「…(おい、まさか俺にベーグルを焼けとは言ってこねえだろうな…。…そうなったらとんだとばっちりだ…)」


…とりあえず、当面はこの城に菓子類を置いておいたほうがいいらしい。



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