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▼ 煙と水無月


こんばんは。ヘビースモーカー大佐。

今日私はとてつもなく恥ずかしい事をしでかしてしまいました。
私はマリンフォードの廊下で、あなたを見つけたのです。…見つけたと思ったのです。
あの後ろ姿はきっとあなただとそう思って、駆け寄って思わず抱きついていたのです。ずっと言いたかったお礼を言いたくて、思わず何も考えずにそうしていました。
けれど!!違ったんです。
振り返ったその人はおじいさんでした。
私はもう平謝りするしかありませんでした。その人、ガープ中将は私を見て笑っていました。…よかったです。彼の異名であるゲンコツが私の頭に落とされないですんで。ああ怖かった!
でも本当にあなただと思ったんです。私が孤児院で見たあなたの後ろ姿と似ていたんですけどね。
あー。
でもそういえば、煙がモクモクしていなかったです。そこで気付くべきでしたね。失敗です!
今度は間違えません!


それではおやすみなさい。
ヘビースモーカー大佐。


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「あんたいくつだっけ?ヒナ確認」
「…俺は三十代前半だ…。判断基準が煙の有る無しって…。それ以前にわかるだろうが…なあ…」



PS
ガープ中将はとてもおもしろい人でした。
中将には私と年の近いお孫さんがいて、しきりにその子は馬鹿だけど良い子なんだと私に言ってきました。今度紹介してくれるそうです。楽しみです。


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「おいおいおい!孫の嫁にならねぇかってやつかこれは!ガープの野郎ォオオオ」
「あら嫉妬?ヒナ見守♪」



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