オッサン部屋 | ナノ
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▼ 鷹と雀

ある日突然俺と彼女の前に緑頭の剣士が現れた。

「俺に剣を教えてくれ」
「見損なったぞロロノア…だが、まあいい。とりあえずこの女に勝てたら考えてやる」
「ハァ?こんな弱そうな奴あたしの相手になるって思ってんの?ヒヒにすら勝てない奴なんでしょ?」
「ヒヒは…倒した」
「なら不足はなかろう。やってみろ」
「ハイハイ…こっち来なマリモ頭!私の剣の錆にしてやる」
「…なんだこの女は!」



「アッハッハ。口ほどにもないわね!」
「畜生!もう一度だ女!絶対に勝ってやる!!」
「何度やっても同じだよ!」
「うるせぇ!かかってこいや!」



「ちょっとあんた!あたしに手抜いて稽古つけてるでしょ!?あたし今日あいつに負けたんだけど!!」
「それは単にお前があの者より資質が劣っているだけだ」
「もっと他に言い方があんでしょうが!!何それ…傷付くし!!」
「あの者の資質がお前より優れているだけだ」
「言い方変えただけじゃん!!」
「己を知り、世界を知るがいい。弱き者よ」
「あたしいつまで弱き者扱いなの!?」
「強くなれ。幾年月でもこの最強の座にて待っていてやる。この俺を越えてみよ、女」
「あああムカツク!!」

…とりあえず、当面は女の不平不満が続きそうだった。



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