ワンピ短編 | ナノ
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その日ドレスローザは祭りだった

パンクハザードを離れた私とローは、今、ドレスローザという国へ到着した。
その大地へと足を下ろしたローは、厳しい表情で麦わらのクルーを見つめ鋭い口調で話し始める。

「お前等。俺が説明した手筈通りに動け。気を抜くんじゃねえぞ。ここはあのドフラミンゴの統治する国だ。あいつを舐めてたら…」
「わ!ロー、見て見て!今日ここ夏祭りやってるんだって!!ねえねえ私行きたい!行こうよ!」
「わかった。…とりあえず少し自由行動だ。作戦決行はその後にする。いいな?」
「ええー!?トラ男君リコにメチャ甘くない!?パンクハザードでも思ってたけど!」
「ニシシシ!!やったー祭りだ!俺も行く!!」

ドレスローザは年に一度の夏祭りのようだった。
あたりには屋台が所狭しと並び、私はわくわくとそれらを眺める。
麦わらのルフィも楽しい事が大好きみたいだね。パンクハザードでも思ったけど、絶対私と彼って気が合いそう♪

「見てロー!ミニミニ闘魚すくいだって!かわいいなぁ!やってもいい?」
「いいぞ。ほら、300ベリーだ」
「よっし!おっちゃん、はいお金!ポイちょうだい!うっわ、このコめっちゃ跳ねる!暴れる!しかも噛みつくよ!取れないじゃん!ローやってよ」
「わかった。(ROOM。タクト!)」
「すっげぇトラ男!闘魚一気に5匹もすくってる!」
「ええー!?トラ男君、それ一般家庭で飼えるって思う!?大丈夫なの!?」

鉄製の入れ物に闘魚を入れてもらって道を歩いていると、今度はお面売り場があった。

「見てロー!このお面独特〜!!理解し難い画家の絵みたい!でも、ちょっとかわいいよ!ローつけてみてよ!」
私はムンクの叫びのようなお面を取って言った。
「わかった。おい、いくらだ?」
「アハハ!ロー似合ってる♪」
「ええー!?そのお面のセンスあり得ないよ!買っちゃうの?!マジで??しかもしっかりつけちゃってるし!」
「変装が必要だからな」
「アハハッ!トラ男やべーぞその面!」
「変装って!逆に目立ってるし!!」

他にも綿あめを買ってもらったり、かき氷を買ってもらったりしながら歩いていると、一際盛況な屋台があったのでそこを覗いた。

「見てロー!射的やってる!わ!スゴい!!オモチャやお菓子に交じってメラメラの実が置いてあるよ!だからこんなに人がいるんだー!って!弾10発で5000ベリーって!!!ちょvvぼったくりだしvvvねえ、でも私あれ欲しい!ロー獲ってよ!」
「わかった。おい、5000ベリーだ。銃を寄越せ」
「ええー!?射的の景品メラメラの実って!?何なの一体!?ドレスローザおかしすぎない!?」
「おい!ナミ!!!金くれ!金!!メラメラの実、俺も欲しい!誰にもとられたくねえ!!」
「うるせえ麦わら屋。あの実は俺がもらう」
「ローがんばってー☆」








「若。作戦通り麦わらの一味とローは射的に張り付いています」
「フッフッフ。あの女の言いなりってぇのは噂通りのようだな。…せいぜい散財するんだなァ、ロー。テメェの財政を悪化させてやるよ」


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