超短編!〜平成 | ナノ
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キッドのお子様が生後一か月だってよ。

「よしよし〜。ああ〜。カワイイなぁ〜。ホーラ、外科医野郎。見てみろ。まるで天使だろう?なぁ??ああああ!!笑った!俺を見て笑ったぞ!!!この間も笑ったんだ!!」
「お前は馬鹿か。それは生理的微笑と言って無意識のうちに起る……ッッ!!モゴォ!!」
「(大変申し訳ありません!!!頭の前でそれは言わないであげてください!!!自発的じゃないなんて知った日にはもう立ち直れないと思いますからっっ!!(ぺこりぺこり!!))」

「ははは。そうかそうかー。パパの事が好きかー♪そうだろうな。うん、そうでないといけねぇよ。おお…眠てぇのか。よーしよしよし。俺の腕だとよく眠れるんだよなぁお前らは」
「…。今の内だけだぞ。あと数カ月もすれば人見知りが始まって例え父親であっても……ッッ!!!モゴモゴォオ!!」
「(お願いですから、そういった発言はお控えくださいィイイイ!!!ただでさえ怖い顔のせいで泣かれる一歩手前なのをどうにか背後で俺たちがおもちゃや何やらでこっそり誤魔化している日々なんですッッ!!(ぺこりぺこり!!))」

「おぉ…。寝た。寝たぞ。…ああ、この寝顔!世界一としか言いようがねえよ…。なぁお前ら。ずっと俺の横で寝させてやるからな!!だってお前らはパパが大好きなんだもんな!」
「…残念だな。将来お前はコイツらから『パパ臭い』とか言われて嫌われる運命だ。仕方ねえんだよ。近親相姦を防ぐためにあらかじめ遺伝子にそう組み込まれて……ッ!!!グハァ!!!」
「(でーすーかーらぁああ!!そういうのは言わないであげてくださいィイイイ!!!!!そんな将来が待ってるなんてわかったら頭は茫然自失失望落胆ですよォオオオーーー!!(ぺこりぺこり!!)」

「ああ、外科医野郎。ついでだからお前に人形見せてやるよ。ちゃんと一人に一個ずつ買ったんだ。将来ケンカせずにすむからな。それに行き遅れるようずーっと飾ってやるんだ」
「…雛人形か。…お前…、まさかずっと片付けずに置いておくつもりか?…あんなの迷……。わかった。これ以上は発言しないでおくからお前等はその手を除けろ…」
「あ!キッド。みんな寝かしつけてくれたんだありがとー。その間に邪魔だからお人形全部片付けちゃったよ!なんで三つも買っちゃうのかなぁ!?場所とって困るって言ってんのに…」
「「「「アァアアアアアアーーーー!!!」」」」
「女は現実的で賢ェな。クックック」

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