超短編!〜平成 | ナノ
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彼氏が変態で困るA

ローがニヤリと笑いながらまた紙袋を持ってきたので見てわかるくらいのため息を吐いてやった。今日は何ですか一体。


「さっき寄った町に売ってあった」
「はぁ…」
「中々よくできている」
「はぁ…」
「しかも特別色らしい」
「はぁ…」
「…シビれたよ」
「…」

そして有無を言わさずに中身を強引に押し付けてくる。
そんな私の目に飛び込んできたものは、背中の大きな正義の二文字。
色は薄いピンク色。
ロー。
あなたってば…ピンク色が好きなんだね。


「…で、俺は下等海賊だ」
「はぁ…。で、私は大佐にでもなればよろしいのでしょうか?」
「そうだな。…中将でもいい」
アーハイハイ。力の差が圧倒的なのがいいってやつですね。


「待テー。今日コソ捕マエテヤルゾー。海賊ー」
「誰が捕まるか、女海兵。…って、グア!」
「ハイ捕獲ー。海楼石ノ錠ツケマスヨー。モウ逃ゲラレマセンヨー」


ベッドにうつぶせたローにやれやれと思いながらのしかかり、そのまま彼の手を後ろ手に捻り上げればローがクス…と小さく笑った。そして気づけばあっという間にぐるりと体勢を変えたローによって今度は私が逆にベッドへと組み敷かれて両手をぎゅっと押さえつけられた。
そして言われた。


「教えてやる、女海兵。弱ぇ奴はヤられ方も選べねェ」
「はぁ…」


そのまま首筋にチュ…と唇を当ててニヤリと笑うロー。
設定、あっという間に変わってるよ。
ならさぁ、最初からそうしようよ。


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