超短編!〜平成 | ナノ
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補修ダルい@

夏休み中の補習がマジほんと怠くて仕方ないから、各自何かおもしろいものを持ち寄って、補習後に気晴らししようっていう話になった。
私はかき氷器を持って行った。シロップと氷はコンビニで調達。あとはビニール製のコップ。

「おー涼しげ!いーかんじ!!」

氷をシャリシャリ削っていくと、ふんわりした氷の雨が降ってきてコップにどんどんたまっていく。何となく冷たい空気が漂ってくる気もするから不思議。

「あちーあちー!!早く食いたい!」

ルフィがたまらん!と言わんばかりに、制服のシャツをぱたぱた動かして風を送りこみながらそう言った。
「うりゃ!」
するとナミちゃんがコップの氷の雪をひとさじスプーンですくい取ってルフィへと向けて投げつけた。「うわっぷ!!冷てぇ!ってか、気持ちいいぞ!」。ルフィは顔にべちゃってくっついた氷に一瞬顔を顰めるもすぐに嬉しげに緩めた。「ナミちゃんだめ!もったいないじゃん!」「ホラあんたにも!」「うわっ!ぷ!!……気持ちいいわ」「アハハ!」。私もまた思わずそう言ってしまってナミちゃんが苦笑した。
すると顔にくっついた大き目の氷のかけらがついっと流れてきて、顎からぽとんと落ちた。制服の中に。
「ふあッ!!」
冷たい欠片が胸を這って、思わず妙な声を上げてしまう。自分の声であるのに恥ずかしさでかーっと顔が赤くなってしまった。


あ、なんだか他の皆さんも赤くなってる…。
そしてローがものすごい顔して睨んできた。


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