超短編!〜平成 | ナノ
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誰か助けてくれ@

毎日マジで暑くて死にそうで、体育の授業の後もあって更に暑くて、私もそうだけど他の女子皆がもうえーいって制服のシャツをめいっぱいはだけて少しでも素肌を外気に晒そうとしていた。ぱたぱたとうちわやら下敷きやらであおいで風を送って汗で湿った身体を冷やそうと頑張ってみる。それでも暑い。たまらなく暑い!

ガラガラッ「…おいお前ら授業を……ッて!!ガアアアー!!なんだお前らァアアア!」

教室のドアが乱暴に開いて、暑さのせいでなのか先生が苛々した声でそう言いながら入ってきたが、入って来るなり私たちを見て思いっきり目を見開いて叫び声を上げた。
まーそうだろうね。
多分そこから見えるのは一面に広がった色とりどりの魅惑の下着コレクション。ちなみに今日の優勝者は私、だよ!買ったばかりのピンクのレースブラレット。


「ローせんせー!誰のが一番魅力的ですか?」
「アホかっ!!すぐにしまえ!!今すぐにだ!クソ野郎共が!」


先生は怒声と共に背を向けて、クソ…と言いながら頭をぐしゃぐしゃ掻いていた。
4月から女子高の洗礼を受けまくってる先生は、夏になっても未だに慣れてないみたい。ま、まだ若いもんね。それにしてもどうして女子高に採用されたんだろ。餌食になるに決まってるのに。

「出席とるからな!ナミ屋!」
「せんせー。生徒の目を見て出席とってくれないとイヤー」
「ぬあああ!ならさっさと服を着ろ!!!」
「もう着ました!」
「おぉ…。…って着てねぇじゃねえか!!騙すんじゃねぇエエエ!!」
「アハハーーせんせー顔あかーい」
「かーわいー♪」
「ダアアアーー」




職員室にて


「もう辞めさせてくれ」
「はー。毎年女生徒の慎みが無くなる一方だから思い切って若い男性教諭を雇ってみたが、まるで改善せんのォ…。おかしな話じゃ。あんたに魅力がないんじゃないのか?」
「いやぜってえ問題はそこじゃねぇ」
「あ、ちなみにウチの大切な生徒に手ぇ出したら、徹底的な社会的制裁を与えると共に再起不能なまでに酷い悪事をでっちあげてネットに写真つきでばらまいてここから放り出してやるからそのつもりでな?」
「マジで酷すぎて泣ける」


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