どうした自分な件について
先輩らと別れてふと思う。
具体的に何をしたらいいのかとか、全く教えられてない。
いや、ダメでしょ。策無いんだけど。思いつきすらしない。
つまり私が中二病に歯止めをかけたらいいのだろうか。でもそれすると氷室先輩の人格否定してるも同然だし、さすがに悪いよなーと思う。
……どうすべきだろうか。
とりあえずのんびり考えよ、と思って教室に戻るとタイミングよくチャイムが鳴った。HRの時間もあってか皆まだベラベラと話している。
席につくと担任が丁度入ってきて、こう言った。
「来週だが、奉仕活動日に近くの農家の手伝いをすることになった」
「えー、マジかよー」
「今回は各学年の同じクラスを集めてそこから班に分けていくことになったから先輩らと仲良くするんだぞー。今から班分けしていくからクジ引きに来ーい」
秋田だからか農家は死ぬほどいるらしい。細かく班分けしてたくさんの農家を手伝う…のだろう。
とりあえずクジを引きに行く。
「華須美、何番だった?」
「10番」
「ほんと?よかったー、私もなの!同じ班ってこと…かな?」
「多分ね。藍子(あいこ)が一緒で良かった」
如月(きさらぎ)藍子は私の友人…であり、何気に一番仲が良い。あーよかった、知らない子とだったら番号変えようと思ってたし。
「決まったかー?ほかの学年の班員は当日までのお楽しみだからねなー」
…そういや、
氷室さん、クラスどこだっけ。
……って、何考えてんの私!
「あーもうダメだ、私頭おかしいわ」
「どしたの華須美」
「あほみたいなこと考えてました」
「え、本当にどうしたの」
全くだ、本当にどうしたの状態だ。