mitei 【藤倉くん】ダイアログ集 | ナノ


▼ 髪型の話

「なぁ、お前って髪短くしたりしないの?」

「まさか澤くんは短い方が好き…?俺としたことがリサーチ不足だった。ちなみにあと何センチくらい短い方が良いか具体的に」

「めんどくさいからいい、ストップ変な妄想。別に短い方がどうとか言ってないし」

「じゃあ長い方が…?」

「どっちでもいい」

「それはつまりそのままの俺が」

「会話がおかしな方向に…。違うよ、俺が言いたかったのはただイメチェンとか興味あんのかなーってこと。クラスの奴らがそんな話してたから」

「あー、アレかぁ…」

「アレ?」

「いや何でもない。イメチェン、ねぇ。…苦手だけど今頑張ってるところだよ」

「今イメチェン中なの?」

「まぁね」

「ふぅん?」

「ちなみに俺は自分の髪型にあんま興味無いから、特に伸ばそうとも切ろうとも思わないなぁ」

「イメチェン中なのに?」

「それはまぁ、別のところね。髪型は別に…澤くんに拘りが無いならどうでもいいかなぁ」

「俺が短い方が良いって言ったら切るの?」

「秒で」

「それはちょっと…引くわぁ」

「泣くわぁ」

「長い方が良いって言ったら?」

「伸ばすー」

「何で俺次第なの…。まぁお前は短髪でも長髪でも似合うんだろうけどさ」

「ありがとうあいしてる。ところで澤くんは髪伸ばしたりしないんだね」

「さらっとぶち込んできた…。俺はまぁ、短い方が楽だし動きやすいから」

「でも短いと結構マメに切らないとだよねぇ。うなじが見えて超絶似合ってるけど」

「もう突っ込まねぇぞ。行きつけの店があるんだよ。小学生くらいの時からお世話になってる床屋さんみたいな」

「ちなみに担当の人は?どんな人?」

「もう結構おじいちゃんかなぁ。でも腕は衰えてないって自分で言ってた」

「おじいさんか…。でも定期的に合法的に髪を触ってるのでやっぱギルティ…」

「あの…。何ぶつぶつ言ってんの?」

「あ、いや?何でもない!今度俺も連れてってよ、そのお店」

「やだよ、何で?」

「何でって、見てみたいじゃん。澤くんが小学生からお世話になってるんでしょ?」

「別に見ても面白くないと思うけど…」

「じゃあ今度一緒に髪切りに行こう」

「やだよ」

「何でー?」

「何かやだ」

「じゃあ勝手に行こう」

「場所分かんないくせに」

「だから連れてって欲しいんだけどなぁ」

「はぁ…。まぁ気が向いたらな」

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